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音楽室ヒグラシ

日暮 辰哉

「ここは、音楽の生まれる処。
 あらゆる音が生まれるハジマリの場所であり、
 私たちは「音楽室」という名で、
 音楽を学び、色んな楽器にふれてきた。

 そのなかでも、
 私は「ハーモニー」が大好きだ。
 身体が勝手に合わせようとしてしまうほど、
 ハーモニーを追い求めてしまう。

 ハーモニーは、理屈じゃない。
 そうじゃないからこそ、

 この場で「合唱」を通じて、
 みんなと歌って分かち合いたい。
 そしてハーモニーの魅力を体感してほしい。」


私の大切とはなにか。それは、「ハーモニー」である。
日暮辰哉は、憧れであった「ハーモニー仮面」に変身して、
私の好きな「合唱」で皆さんと共に歌い、
ハモるための音楽室を卒業制作の日に用意した。
いつか私たちの心に純正律のような、
「パーフェクトハーモニー」が響きわたることを願って。
私の大切なものを合唱にこめて皆さんに贈りたい。

このハーモニーはきっと、人類だけのものじゃない。
ストリートピアノのように自由で、ひとりの声からさらにもうひとり、
またひとりと重なっていくように。
犬や猫や鳥も、木や大地も大空も、きっとロボットとも分かち合えるはず。
みんな生きる仲間だから。

だからこわがらないで。
その声はちゃんと届くよ。

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