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わたしのなかの傷跡が
いつか絆となりますように
仲沢 萌衣
自身の変えられない部分に対して、後ろめたさを感じること。
それはその人の持つ “影” である。
感じる痛みは “傷“ である。
影も、傷も、消すことはできない。
それでも、自分に落ちる暗い影や、その中で弱々しく光る傷を見つめられたら。
傷がそこにあることを認め、大切な自身の一部だと抱きしめることができたら。
傷や影の持つ意味合いはきっと大きく変化していく。
いつのまにか、輝く生命力へと変わっていく。
その時はじめて、本当の自己受容が生まれるのではないか。
誰にも言えずにひとり抱えていた罪悪感は、
同じような誰かとつながれる理由になるかもしれない。
傷を愛せないわたしや、あなたを、愛してみたい。
私は願う。
過去の傷跡が、未来の絆となりますように。
わたしのなかの傷跡が、いつか絆となりますように。
<優秀賞|教員コメント>
表現とは字の如く、現れたものを表すこと。自分という素材と半生を通してつくられた器に何が現れるかは人それぞれで、一体それは何なのか、感性と理性が出逢う場所(悟性)を耕していないと、無意識の底に沈んで”なかったこと”になってしまう。作者はそれを捕捉した。それがどんなものであれ、目を逸らさずに向き合った。勇気にとてもよく似たその誠実さを尊敬します。そして、現れたものをそのまま暴露するのではなく、「 表現」として作品に昇華した感性と制作能力、胆力も素晴らしいと思います。
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