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死にかけログインボーナス

佐藤雛子

喉に真綿が詰まったような、

そんな形容し難い読後感が私は好きだ。

 

今回の展示会のメインテーマである「フェチズム」。

私は自らの中にあるフェチズムは何かと問いかけた時、

真っ先に浮かんだものはこの感覚だった。

小さな頃から好んでいた物語は、

往々にしてこの感覚を引き出すものだった。

やるせなさ、苦しさ、不快感。

だというのに、なぜか目が離せない。

私はこれを書き起こしたかった。

通りすがった人々のうち、誰かがそれに気がついて、

読んだ時に「もう忘れられない」と感じてしまうもの。

私はこの作品にそんな力を込めるため、

自分の経験をもとに、自分の最も苦しかった瞬間と、

その時に感じた希望を文字にした。

負のエネルギーがもたらす希望の力を、あなたたちに伝えたい。

©2020 by 表現開発ゼミ(デジタルハリウッド大学)

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