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「ないがある。」
まいける
わからないものが好き。
好きがわからない。
「なぜ好きなんですか?」
「なぜやりたいんですか?」
「意味あるんですか?」
事あるごとに意味や理由を求められる日々。
当たり前のようにそれらが存在している社会。
誰かがつけた意味や
誰かにとっての理由
その名前や形がそんなに重要なんだろうか。
人間や命や感覚はもっと
ありのままで あやふやで
確かでなくて良いのではないだろうか。
そんな想いから、ヒトの感覚や視線を
「ない」というテーマで切り取り、冊子にしました。
読み手に押し付けず
論理として説明してしまわないよう心掛け、
イラストと短い文字にまとめました。
今回展示した内容は
「その本が置いてある空間」です。
部屋全体を暗く仕切り
ゆっくり考えを巡らせて
自分と対話できる空間を目指しました。
見て、
聞いて、
嗅いで、
感じる、
考える。
こういった主観的な感覚を感覚のまま伝えられる方法が
"空間"であると考えています。
照明、色、広さ、
机や椅子の角度、本やノートの配置、消臭や音響......
空間の細部に拘り、 作品の案内はそれらに託しました。
それは作者自身が言葉で説明してしまうよりも純粋に、
真っ直ぐ感覚を呼び起こしてくれたはずです。
無や有について、自分自身について感じ、
ゆっくり考えてみたくなる。
自分だけが持っている言葉にできない、
形にならない"何か"を自信をもって大切にしたくなる。
誰かにとってこの空間がそんな風であったら、とても幸せです。
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