
どこまでも気持ちがよくて
かつ普通じゃない
"過剰な表現"をつくれ。
てにをはを直していたら1日が終わった。
絵を描くのに没頭しすぎて来客に気がつかなかった。
周りも時間も忘れて打ち込んでしまう表現は、
みる人を感動させる前に、つくるあなたを感動させる。
納得のいくまで突き詰めるその姿勢は、
努力だったのだと周りの声でようやく気がつく。
( ニヤニヤしていて気持ち悪いことさえある )
自分だけが知る気持ちよさを磨き抜いた表現は、
普通になり得ない。異形に到達して、異様に目立つ。
他人の目を気にして生まれる痩せ細った表現ではなく
表現者自身がどこまでも気持ちよくなれて
かつ鑑賞者に衝撃と感動を与えられることを目指して。
健やかで過剰な表現開発に挑戦するゼミです。
※2019〜2024年まで「コミュニケーションデザインゼミ」という
名称でしたが、2025年より「表現開発ゼミ」に変更となります。

担当教員
鈴木 雄飛
デジタルハリウッド大学 特任准教授
株式会社電通 コミュニケーション・クリエイター
CM/WEB/PRなどの広告企画、企業価値向上に向けた未来価値創造領域に従事。広告クリエイティビティや臨床教育学をベースに、衝動/執着/真実資産とフェチを起点とした表現の「異能開花プログラム」を研究・実践する。
異能開花プログラム
気持ちよくて普通じゃない”私の過剰な表現”を目指して。
自分を表現へと駆り立て続ける根っこの原動力を基盤に、
3つの資産と気持ちのいい表現媒体を掛け合わせた
独自の表現開発プログラムを探究・実践していきます。
気持ちがよくて普通じゃない”過剰な表現”
10年間、誰にも評価されなくても
気持ちよくやり続けられる表現とは何か
フェチズムと気持ちのいい表現媒体
自分を表現へと駆り立て続ける根っこの原動力
身体エネルギー
衝動資産
意志や理屈を超えて
惹かれてしまうこと
意識エネルギー
執着資産
時間を忘れて
つい没頭してしまうもの
題材エネルギー
真実資産
誰にも理解されなくても
自分にとって大切なこと
ゼミで大切にしたい価値観
このゼミは「みんなで手入れするシェアハウス」のような場所です。教員は大家として、ゼミ生の健やかな表現活動のために日々の運営と学びの機会提供、そして責任を持ちますが、それでも家は、みんなで手入れしないと長持ちしません。ともに心地よく暮らしながら、切磋琢磨していくために。大切にしたい価値観を共有させてください。
ただ、表現者は繊細で、年中元気ともいかず、人生の季節がTakeやケアに寄る時期も存在します。隣人に負荷をかけすぎないよう、ときに少し休んだり、個人課題に打ち込んだりしながら、その都度適切な過ごし方を模索しましょう。

Take < Give
ともに暮らすにあたり、自分のことでいっぱいいっぱいだと、つい他者のリソースを奪ってしまいます(=Take)。ではなく、自分がこの場にどう貢献できるか(=Give)。いい場にするために、全員で協力していきましょう。

他人のケア < 自分の健康
同居人がずっと風邪を引いていたら、みんなが気を遣い、ケアに奔走する日々は全員の創作活動にも影響が出ます。健全な関わりは、個人の自立した心身の健康管理から。その上で、状態が悪いときは他者を頼り、過ごし方を変えましょう。

こだわる < 面白がる
表現したいものへのこだわりは、とても大切です。でもそれは、頑固と紙一重。学びの吸収の妨げにもなります。異質なものと出会った時。誰かと摩擦が起きた時。自分の知らない価値観や世界を面白がる姿勢が、未知の成長と、わざわざみんなで学ぶ意味にもつながります。

能力 < 熱量
能力が高いにこしたことはありませんが、それ以上に、変化と成長を愛する熱量の高い人といっしょに住んでみたい。ただ、熱量が高い人が偉いわけでもありません。頭ではなく手を動かしながら、自分の熱を仲間にも分けてあげられる、あたたかい姿勢を持ちたいですね。

自分 = 仲間
ゼミである以上、ひとりではなくみんなで学ぶ価値に目を向けたい。自分にはどこまでも自由になる権利がありますが、最低でも同じ程度の自由になる権利が、隣の仲間にもあります。その境界線で、衝突することもあるでしょう。遠慮は禁物ですが、尊重も忘れずに。摩擦は大切な問いを産み落とします。それさえも面白がりながら、ともに成長しましょう。